Twitter Twitterで数学に関する話題を発信しています。本家のサイトはログインしなければ閲覧できない仕様になってしまったので,当サイトに移して誰でも見られるようにしました。(2023.8.1) 新しい2345678古い 浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年11月19日データの標準化 x−x‾ sx \[x-\bar{x}/s_x]sxx−x を行うと標準偏差が 111 になるのは,単位ベクトル a→/∣a→∣\vc{a}/|\vc{a}|a/∣a∣ の大きさが 111 になることと同じです。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年11月28日簡単に説明すると,データ x→=(xi) (i=1,2,⋯ ,n)\vc{x}=(x_i)\;(i=1,2,\cdots,n)x=(xi)(i=1,2,⋯,n) に対し,偏差ベクトルを u→=(ui)=(xi−x‾)\vc{u}=(u_i)=(x_i-\bar{x})u=(ui)=(xi−x) で定めると,x→\vc{x}x の標準偏差 sxs_xsx は,偏差ベクトル u→\vc{u}u のノルムとみなせます。sx= 1 n ∑ui2= 1 n ∥u→∥2=:∥u→∥ss_x=\r{\[1/n]\textstyle\sum{u_i}^2}=\r{\[1/n]}\,\|\vc{u}\|_2=:\|\vc{u}\|_ssx=n1∑ui2=n1∥u∥2=:∥u∥s浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年11月28日つまりデータの標準化 x−x‾ sx \[x-\bar{x}/s_x]sxx−x は,データの偏差ベクトル u→\vc{u}u を ∥u→∥s\|\vc{u}\|_s∥u∥s で割ることでそのノルムを 111 にする操作であり,単位ベクトル a→/∣a→∣\vc{a}/|\vc{a}|a/∣a∣ と同じアイデアです。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年11月28日標準偏差が偏差ベクトルのノルムであることは次を意味します。∥u→∥s=0 ⟺ u→=0→\|\vc{u}\|_s=0~\douti~\vc{u}=\vc{0}∥u∥s=0 ⟺ u=0∥au→∥s=∣a∣ ∥u→∥s\|a\vc{u}\|_s=|a|\,\|\vc{u}\|_s∥au∥s=∣a∣∥u∥s∥u1→+u2→∥s≦∥u1→∥s+∥u2→∥s\|\vc{u_1}+\vc{u_2}\|_s\leqq\|\vc{u_1}\|_s+\|\vc{u_2}\|_s∥u1+u2∥s≦∥u1∥s+∥u2∥s1.は「標準偏差が 000 となるのは全データが同じ値のときであり,そのときに限る」という意味です。2.も変量変換の公式で知られています。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年10月24日中3向け,2辺の長さ xxx,yyy とその間の角 θ\thetaθ から三角形の面積を求める方法です。xxx,yyy は何でもいいので,面積の分かる適当な三角形を作り,その2辺の長さを伸縮させて求める三角形に合わせます。θ=75∘\theta=75\degθ=75∘ の例です。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年10月24日θ\thetaθ が 30∘30\deg30∘,45∘45\deg45∘,60∘60\deg60∘,90∘90\deg90∘,120∘120\deg120∘,135∘135\deg135∘,150∘150\deg150∘ であればわざわざこんな方法をとらなくてもいいですが,15∘15\deg15∘,75∘75\deg75∘,105∘105\deg105∘,165∘165\deg165∘ にも通用するので,中3の時点では汎用性が高い方法です。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年10月26日165∘165\deg165∘ は「面積の分かる適当な三角形」が作りにくいですが,例えば 15∘15\deg15∘ の内角をもつ三角形を作っておいて,その外角を使うといいです。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年10月26日ここまで考えれば,角が θ\thetaθ でも 180∘−θ180\deg-\theta180∘−θ でも三角形の面積は変わらないことに気付くと思うので,ここからさらなる一般化を考えて,sinθ=sin(180∘−θ)\sin\theta=\sin(180\deg-\theta)sinθ=sin(180∘−θ) や S= 1 2 absinCS=\[1/2]ab\sin CS=21absinC の考えに向かうのもいいでしょう。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年10月26日ちなみに,次のような方法で面積を求めることもできます。図としてはこちらの方が分かりやすいかもしれません。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年9月10日立方体(青色)を,緑色の正三角形の面に関して対称移動し,別の立方体(赤色)をつくった様子です。この図に示されている全ての点が格子点になっています。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年8月24日[プラチカ理系1A2B 問65]解説にあるような解き方は,受験生が初めからそうしようとは考えにくい方法で,別解として紹介するならいいですが,これを模範解答とするのはあまり良い解説とは思えません。普通に考えれば,asinx+bcosxa\sin x+b\cos xasinx+bcosx が xxx の定数関数になるための条件は a=b=0a=b=0a=b=0 であることに気付き,それを利用しようと考えるのが自然な発想ではないかと思います。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年8月24日証明は簡単です。a≠0a\neq0a=0 または b≠0b\neq0b=0 とすると,asinx+bcosxa\sin x+b\cos xasinx+bcosx は合成によって振幅が a2+b2>0\r{a^2+b^2}\gt0a2+b2>0 の波をなすと分かるので定数関数ではありません。だから a=0a=0a=0 かつ b=0b=0b=0 となる必要があります。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年8月21日yyy の最大値が aaa であることを証明するには,y≦ay\leqq ay≦a とその等号が成り立つ場合があることを確かめればよいのですが,あらかじめ y=ay=ay=a の成立が明らかであれば,あとは y>ay\gt ay>a が成り立たないことを示す方が自然という場合もあります。浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku2023年8月21日通常の確率 P(A)P(A)P(A) も全事象 UUU を条件とする条件付き確率とみなすことができます。つまり,P(A)=PU(A)P(A)=P_U(A)P(A)=PU(A) です。ただし,わざわざ UUU を付けて表すのは,整数を書くのに分母が 111 の分数を毎回書くようなもので,無駄なので普通は省きます。特に強調したい意図があるときだけ書いてください。 新しい2345678古い