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Twitterで数学に関する話題を発信しています。本家のサイトはログインしなければ閲覧できない仕様になってしまったので,当サイトに移して誰でも見られるようにしました。(2023.8.1)

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

先日の「2次方程式の解を2つの双曲線の交点として複素数平面上に表したとき,双曲線が常に直交するのはなぜか」の件について…

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

端的に言えば,複素関数f(z)=z²+az+bが微分可能だからです。微分可能な関数は,各点の周囲を回転・拡大しますが,このとき角は保たれます。緑の双曲線は実軸に移り,紫の双曲線は虚軸に移り,それらは原点で直交するため,もとの2つの双曲線も直交するわけです。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

詳しく知りたい人は,「コーシー・リーマンの関係式」「コーシー・リーマンの方程式」で検索してみて下さい。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

2次方程式z²+az+b=0を,z=x+yi,a=k+li,b=m+niとおいて変形すると,次の連立方程式が得られます。
x²-y²+kx-ly+m=0 (緑)
2xy+lx+ky+n=0 (紫)
この2つの双曲線の交点が2次方程式の解です。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

aとbを自由に動かしてみたい場合はこちらをどうぞ。
https://ggbm.at/QNZZqvXD

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

点a,bをどんなに動かしても,2つの双曲線は常に直交しています(ただし点-a/2で交わるときを除く)。これはなぜでしょうか。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

3次方程式x³+ax²+bx+c=0(a,b,cは実数)の3解を複素数平面上に表示しました。3つの実数解,または1つの実数解と2つの共役複素数になります。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

3次関数y=x³+ax²+bx+cのグラフを重ねてみました。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

2次方程式x²+ax+b=0の2解を複素数平面上に表示しました。これはa,bが実数に制限されているときの例です。2解は-a/2を中心として左右対称か上下対称になります。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

a,bを複素数に拡張した例です。2つの2次方程式 x²+2x-3=0 と x²-2x+3=0 を円でつないでみました。2解は-a/2を中心として対称ですが,配置は上下・左右に限りません。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

√(α²)=|α| は,αが実数のときは成り立ちますが,αが虚数のときは成り立ちません。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

複素数平面でよく出てくる αβ̅+α̅β は,ベクトルで言えばαとβの内積のことです。(正確には内積の2倍)

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

一方で,αβ̅−α̅β は,ベクトルで言えばαとβの外積にあたります(正確にはその2倍)。|αβ̅−α̅β|/4 とすれば,三角形OABの面積になります。

浜田昌宏 / 浜田塾@hamadajuku

αβ̅+α̅β は常に実数,αβ̅−α̅β は常に純虚数です。(ここでは純虚数に0も含むものとします)