rcrypt
概要
ファイルを圧縮・暗号化してパスワードで保護します。
特長
パスワード付きzipのセキュリティ強化版です。パスワード付きzipの暗号性能は低く,ファイルが流出すると解読される恐れがあります。rcryptはパスワード付きzipの脆弱性を解消し,情報漏洩のリスクを下げます。
仕様
- 暗号化方式はAES256
- パスワードとシークレットソルトによる二重保護
- ハッシュはPBKDF2(HMAC-SHA256)
- zipによるアーカイブと圧縮
- ファイル全体を暗号化(zipのヘッダーも隠蔽)
- 暗号化ファイルの拡張子は任意に設定可能
シークレットソルトとは
パスワードと組み合わせて暗号化・復号化のキーになる文字列です。暗号化されたファイルはパスワードとシークレットソルトの両方が合わなければ復号化できません。パスワードは毎回入力を要求されますが,シークレットソルトはあらかじめ設定しておいた文字列が自動で使われます。長くて複雑な文字列を設定しておけば,パスワードが弱い場合でもその強度を補ってくれます。
初期設定
最初にシークレットソルトと拡張子を既定値から独自のものに変更してください。一度設定するとその後変更する必要はほとんどありません。また,設定したシークレットソルトは安全な場所に控えをとっておいてください。パスワードとシークレットソルトのどちらを失ってもファイルを復号化できなくなります。
構成
デスクトップアプリのrcryptwと,コンソールアプリのrcryptcがあります。両者の暗号化・復号化の機能に違いはありません。コンソールアプリは複数のファイルに対するバッチ処理や,サーバーの自動バックアップ等に使います。
スクリーンショット
デスクトップアプリ rcryptw
コンソールアプリ rcryptc
動作環境
ダウンロード
最新版はバージョン2.3.4 (2024.10.27リリース) です。以下のリンクから最新版をダウンロードできます。
ソースコード
安全性の証明のために公開します。Visual Studio 2022でビルドできます。
免責
このソフトウェアのご利用は,お客様ご自身の責任において行ってください。ご利用によって生じたいかなる障害等に関しましても,当塾は責任を負いかねますのでご了承ください。
更新履歴
- バージョン2.3.3 (2024.10.27)
公開を開始しました。
- バージョン2.3.4 (2024.10.27)
メッセージを一部変更しました。